Blog記事一覧 > 12月, 2022 | さいたま市緑区の交通事故治療専門院 さいたま市緑区交通事故治療情報センターの記事一覧
交通事故の過失割合とは?
万が一の交通事故!停止中の追突事故などなら10対0という過失割合になりますが、交差点などの場合、両車両の交通事故責任を示す過失が話し合われます。この過失割合には双方の意見もあるので、納得いく形にならなければなりませんが、難航するケースもあります。過失割合とは、一体誰ががどのように決めるのか?交通事故タイプ別の過失や認定された過失割合に不満がある場合の対処法などを書いていきたいと思います。
そもそも過失割合とは何だろう?
過失割合=交通事故の当事者双方にどれくらい責任があるかを数津で表した割合となります。
始めて交通事故に遭遇した場合、どうしてよいかわからないしどのように物事が進むかわからないことだらけです。
交通事故に遭遇して、警察が来て現場検証(交通事故証明)をしても、過失までは決めてくれません。※交通事故証明書とは、事故の事実を証明する書類として警察に事故の届け出を済ました後で、各都道府県の交通安全運転センターから【交通事故証明書】が発行できるようになります。記載事項は、事故の発生日時、場所、当事者同士の自賠責保険などの情報、事故の種別などが記載されているだけで、証言や過失割合などは記載されていません。
※交通事故証明書は、自分で被害者請求や加害者請求などを行う場合、必要になります。
じゃ誰が過失割合を決めるのだろうか?
過失割合を決めるのは、事故の当事者同士です。
なので、交通事故を起こした時に、【全て100%私が悪いです】と話した後に実は相手側にも責任があるケースなども有る事も。なので、謝罪する事は決して悪い事ではないですが、自分に加入している保険会社さんにまず連絡し、その後の過失割合交渉対応がスムーズにいくようにしていく事が大切です。※全部自分が悪いからと加入している保険会社さんに話しても、任意保険ではすべて対応してくれず、必要以上の弁済は、結局自己負担にもなりかねませんのでご注意。
当院では、過失割合に関して患者様に不満があるケースの相談を受けた場合、当院の交通事故専門の顧問弁護士に、事故状況を説明し、その交通事故の場合、最終的に朝廷や裁判によって決められた過失割合ケースを確認してもらうように対応相談をしています。
※任意保険に弁護士特約がついていると、そこから費用が出ますので、弁護士特約は加入しておいた方が、過失交渉・治療・示談交渉に関して役に立つことが多くあります。
過失割合決定までの流れ
1.事故状況に関して、当事者同士の話の認識確認を行う
警察資料・現場写真・車の破損・ドライブレコーダー・双方の証言のすり合わせ
2.基本過失割合を確認する
事故の種類・状況から過去の判例をもとに基本過失を確認する(交通事故のパターンのどれに該当するか?4輪車?2輪車?歩行者?自 転車?)
3.基本過失割合から修正を行う(判例タイムズなどの書籍資料を参照されます)
4.上記からさらに事故当時の細かな状況確認を行い修正する
(優先道路・一時停止・交差点・道路幅・信号の有無・その他規制)
5.話し合いの結果、双方が合意して決定となる
双方納得の上過失決定となる
過失相殺とは?
双方に過失がある場合、損害を公平に分担する為に被害者側の損害賠償を過失割合に応じて差し引いて賠償する事を【過失相殺】と言います。
過失割合に不満がある場合!
過失割合は、賠償金の受領学・支払額に直結するので、1割違うだけでもかなり納得のいかなくなることもあります。過失割合に不満がある場合は、そのまま示談にすることはまず避け、
- 納得できない趣旨の主張
- 自分が提唱する過失割合が適切である証拠を示す
- 過失割合の算定方法の確認
※現在は、昔と違いドライブレコーダーがあるので、正しい事故状況証拠を証明するのに有利になる事が多くあります。万が一の交通事故対応の為に、ドライブレコーダーは今の時代必須と言えることになるかもしれません。
過失割合の交渉決裂の場合!
交通事故紛争処理センターや日弁連交通事故相談センターなどによるADR(裁判外紛争解決手続)、裁判所での調停、民事裁判という方法にて、過失割合を決定する事になります。
基準通りならば過失割合が90:10や80:20相当でも、被害者側が100%加害者が悪いと主張し100:0にこだわりなかなか示談が成立しない場合、過失割合を90:0や80:0として、被害者側から加害者の支払いを0にする【片側賠償】の協議となるケースもあります。
結果的に過失割合を決めるのは双方の当事者と言えど、双方の代理人の任意保険会社が判断する事になります。ひと昔前なら双方の証言や目撃者証言や事故現場写真だけの証拠材料でしたが、今はドライブレコーダーの映像も有力な証拠となります。
保険会社によっては、ドライブレコーダー付きの自動車保険などのあるようですので、
自分で用意する事も、保険で用意する事も、万が一の交通事故過失トラブルで困らないように準備をしておくことは重要ですね!