交差点で信号無視の車とぶつかった交通事故の過失割合とは?(交通事故過失割合シリーズ1)
交差点で信号無視の車とぶつかった交通事故の過失割合とは?
交差点での交通事故は非常に多く、その中でも「信号無視」が原因となるケースは深刻な事故につながりやすいものです。信号は交通ルールの中で最も優先順位が高いため、赤信号を無視して進入した側が原則100%の過失と判断されます。
しかし実際の事故処理では「本当に信号を守っていたか」「速度はどうだったか」など細かく検討されるため、トラブルになりやすいのが特徴です。
基本的な過失割合
赤信号を無視した車:100%
青信号で直進していた車:0%
このルールが大前提ですが、過失割合は状況によって修正されることがあります。
過失割合が修正される具体例
実務では以下のような事情があると、青信号で進入した側にも過失がつくことがあります。
1.著しい速度違反
2.制限速度を20km以上超えて走行していた場合など。
例:赤信号側90%、青信号側10%
3.前方不注意・安全不確認
青信号だからといって一切確認せずに交差点へ突入した場合。
例:赤信号側95%、青信号側5%
4.見通しの悪い交差点で徐行を怠った場合
歩行者や自転車、右折車などの存在を確認せずに直進。
例:赤信号側90%、青信号側10%
5.
信号の点滅や故障があった場合
黄色点滅・赤点滅信号のときは一時停止義務の有無で判断されます。
実際の事故で気をつけるポイント
1.信号の色を証明できるかどうか?これが重要となります。
「自分は青だった」「相手も青だった」と主張が食い違うことが多く、証拠がないと不利になる可能性があります。
重要な証拠となるもの
A.ドライブレコーダーの映像
B.現場付近の防犯カメラ
C.目撃者の証言
これらが大きな決め手になります。
2.警察への通報と事故証明の取得
警察を呼ばないまま自己解決してしまうと、後から保険が使えなくなったり、過失割合を巡って争いが長引くことがあります。必ず「人身事故」または「物損事故」として届け出を行いましょう。
3.病院での受診を早めに
事故直後はアドレナリンが出て痛みを感じにくいことがありますが、翌日や数日後に首や腰の痛み(むち打ち症状)が出ることはよくあります。事故後すぐに整形外科を受診し、診断書を取っておくことが重要です。
4.接骨院でのリハビリ通院※併用加療可
医療機関受診後、投薬治療だけでなく、自賠責保険を使って接骨院での施術(電気治療・手技療法・リハビリ)も早期回復の有効治療となります。特にむち打ち症状は整形外科の薬や湿布だけでは改善しにくいため、接骨院での併用加療する方が多いです。
5.保険会社とのやり取りに注意
保険会社はできるだけ支払いを抑えたい立場のため、治療期間を短く打ち切ろうとしたり、過失割合について強い主張をしてくることがあります。納得がいかない場合は、弁護士や交通事故に詳しい専門家へ相談すると安心です。保険会社の担当の方もしっかり状況説明をすれば、わかっていただけることが多いです。なので、保険会社の担当の方からTELやメール連絡が来た場合、必ず返答をするようにして、信頼関係を作るようにすることが、過失割合・治療期間の主張が通りやすくなります。
まとめ
信号無視の事故は「赤信号側100%」が基本ルール。
ただし速度超過や安全不確認があると、青信号側にも過失(5〜20%程度)が認められることがある。
実際に事故に遭ったら、証拠の確保・警察への通報・病院での受診を忘れずに。
むち打ちや腰痛などのリハビリは、接骨院での施術も自賠責保険で施術可能。
交通事故治療のご相談は 花月接骨院(埼玉県さいたま市緑区原山)へ「事故の過失割合で困っている」「事故後に首や腰の痛みが出てきた」「セカンドオピニオンの病院を紹介してほしい」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。