信号のない交差点で交通事故の過失割合はどうなるのか?
信号のない交差点で交通事故が発生した場合の過失割合
- 道路の種類
優先道路(主要道路)とそれ以外の道路(副次道路)との関係。優先道路を走行している車両の方が優先されるため、副次道路からの進入車両の過失が大きくなります。
- 進行方向
交差点に進入する際の進行方向が重要です。直進車両に対して右折車両の過失が大きくなることがあります。
- 車両の速度
事故発生時の車両の速度が過失割合に影響します。速度違反があった場合、その車両の過失が増加します。
- 見通しの良さ
交差点の見通しが悪い場合、その状況も過失割合に影響します。見通しの悪い交差点では、より慎重な運転が求められます。
- その他の要素
天候、道路状況、運転者の過去の運転履歴なども考慮されることがあります。
具体的な過失割合はケースバイケースであり、詳細な状況によって異なるため、専門家(例えば、弁護士や保険会社の担当者)に相談することをお勧めします。一般的には、保険会社が調査を行い、過失割合を算出します。
基本的な過失割合の目安
1.優先道路と非優先道路の交差点
優先道路を走行している車両と、非優先道路を走行している車両が衝突した場合
優先道路側:20%<非優先道路側:80%
2.同じ条件の道路の交差点
どちらの道路も優先・非優先が明確でない場合
直進車同士:50%=50%
右折車と直進車が衝突した場合
右折車側:70%>直進車側:30%
左折車と直進車が衝突した場合
左折車側:80%>直進車側:20%
3.T字路の交差点
直進車と出会い頭の車が衝突した場合
直進車側:30%<出会い頭の車側:70%
その他の要因
速度超過
速度超過していた車両の過失が増加する可能性があります。
一時停止無視
一時停止を無視した車両の過失が増加します。
確認不足
交差点進入時に安全確認を怠った場合の過失が増加します。
調整要素
実際の過失割合は、保険会社や裁判所が下記を考慮して過失割合調整されることがあります。
・事故の具体的な状況
・各車両の進行方向や速度
・運転者の注意義務違反
・事故後の対応
・事故状況証拠(ドライブレコーダー・目撃者等)
まとめ
過失割合については、納得いかない事も多くあったりします。
避けられない状況だった。。。
この状況でぶつけられたのに。。。
などいくら車が動いていたとしてもなぜ自分に過失がつくのか?
など。。。
このような時は、自分でいくら考えても仕方がありません。
正確な過失割合の判断は、保険会社も専門ですが、納得のいかない場合は、弁護士の専門的な意見を相談確認して、交通事故過失問題の解決に向けて進めていきましょう。