玉突き事故!に巻き込まれた!おこしてしまった!過失割合はどうなるの?
玉突き事故!に巻き込まれた!
後方からの追突で3台以上の車が絡む交通事故
俗に玉突き事故と言われています。
どの車に責任があるのか?
通常、玉突き事故の場合、過失割合は、最初に追突した最後車が100%となりますが、
しかし、玉突き事故の類型・原因は多数あります。
玉突き事故の発生原因次第では、先頭車でも、真ん中でも、過失が発生する事もあることご存じですか?
多種多様な玉突き事故ですが、今回の記述は。。。
・最後尾車が最初に追突
・中間車が最初に追突
・前方の車が急停車で起きた追突
の大きく分けて3つご案内していきます。
多種多様な玉突き事故の過失割合例
1.最後車が最初に追突した玉突き事故
先頭車:中間車:最後尾車=0:0:100
2.中間車が急ブレーキして最後尾車が追突して中間車が先頭車に追突した事故
先頭車:中間車:最後尾車=0:30:70
3.先頭車が急ブレーキして、中間車も急ブレーキを踏んで、最後尾車が追突して玉突きになった事故
先頭車:中間車:最後尾車=30:0:70
4.中間車が最初に追突した時の玉突き事故
※中間車が先頭車に追突し、その後に最後車が中間車に追突
(玉突き事故ではなく、順次追突事故(多重事故)と言われています
先頭車:中間車=0:100
中間車:最後尾車=0:100
※道路交通法26条
前方車両が急停止した場合でも衝突を避けられる程度に車間距離をあけることが義務のため
玉突き事故の過失割合の考え方は?
玉突き事故の過失割合の考え方は、一般的な追突事故と同じに、最初に追突した車に100%の過失があるとされます。
しかし、上記のような前方車両が急ブレーキを踏むなど、事故の原因が追突された側にもある場合は、追突された側の車にも過失が生じます。
あおり運転での追突事故や玉突き事故の場合?
でも最近多い『あおり運転』後ろの車に煽られて急ブレーキを踏んだ場合で追突された場合どうなるのでしょうか?
この場合、『あおり運転』をされたとのことで、急ブレーキを踏んだ。。。。
気持ちはわかるけど『不必要な急ブレーキ』だと判断されてしまう場合があり、過失割合が発生してしまいます。
なので、『あおり運転』されている?と感じた場合、少しずつ減速して車線変更等をして後方車両に道をゆずるなど、急ブレーキ以外の回避方法をとることをした方が、追突事故、玉突き事故の交通事故被害にあわずにすむ可能性が高いです。
追加!高速道路での追突事故
3月20日朝、私も関越自動車道を利用中、6~8台の玉突き事故渋滞に遭遇しました。
なので高速道路での追突事故・玉突き事故も参考までに。。。
高速道路上で起きた玉突き事故の過失割合
1.全車走行中に最後車が最初に追突
先頭車:中間車:最後尾車=0:0:100
2.先頭車が急ブレーキを踏んで玉突き追突
先頭車:中間車:最後尾車=50:0:50
3.車が正当な理由なく駐停車が原因の玉突き追突事故
高速道路では、一般道路とは違い原則として駐停車が禁止
前方車両が正当な理由なく駐停車・急ブレーキをして玉突き事故が起こった場合、先頭車には一般道路の玉突き事故より大きな過失割合がつく可能性があります。
高速道路上で追突事故などの交通事故が起こった場合、ハザードランプを点灯させて後続車に事故の発生を知らせましょう!
玉突き事故で損害賠償請求する相手は?
基本は過失のある人へ損害賠償請求する形となります。
しかし過失割合を決める時、交通ルール違反の有無、道路の見通しや状態、事故状況など、で過失割合が大きく変わる可能性もあります。
上記で記述したように自分にも過失割合がつく場合もあるかもしれません。
もし玉突き事故の被害者・加害者になってしまった場合、当院では交通事故専門の顧問弁護士に無料ご相談が可能です。※当院通院時
万が一玉突き事故に遭遇してしまった場合、一人であれこれ悩まずにすぐにご来院下さいませ。
玉突き事故は必ず最後尾車が悪いとは限りません。
前方車の動きだけではなく、更に前の車にも注意をして安全運転を心がけましょう。
※2024年そろそろ春の交通安全運動が始まります。(4月6日~15日)
交通事故を起こさないように安全運転気をつけましょうね!